美容整形の治療メニューのうち、特にメスを使わずに行うもの全体を一括りに「プチ整形」と呼ぶことは、すでに美容整形のユーザー以外の、一般の方にも広く浸透しているのではないでしょうか。しかしまだまだ一般の方には「切らない」という側面のみが知られているだけで、実はプチ整形というフィールドがこんなにも幅広く、美容整形の治療全般をフォローしているということは不案内なのではないでしょうか。そうした事実がもっと知れ渡れば、今以上に美容整形に対する認識も深まるはずです。
とはいえ、プチ整形は確かに美容整形の歴史に重大な転換をもたらしました。ここでおさらいの意味を込めて、プチ整形とはどういうものかを振り返ってみます。プチ整形のプチとは「小さい」「かわいい」「ちょっとした」の意味のフランス語で、果物の皮をむくためのペティ・ナイフ(peti knife)は、要するに小型の包丁を意味する「プチ・ナイフ」という和製外国語なのです。プチ整形は、ですから「ちょっとした整形」くらいの意味合いでしょうか。
プチ整形という呼び方そのものは、おそらくティーンの間で、お小遣い程度でできるちょっとした美容整形、つまり二重瞼治療や鼻筋の治療、イボ&ほくろ除去治療などのうち、メスを使わずに可能な「ちょっとした美容整形」を差して呼びならわした、一種の流行語と思われます。言われてみれば、美容整形の治療メニューには、確かに切らずに治す一連の治療というものがあり、時間も費用もお手軽で、まさに「ちょっとした」美容整形だったのです。
私がプチ整形を認識した最初の記憶としては、もう何年も前になりますが、かつてアイドル女優として一世を風靡した方が、眉間に生じた深いシワをコラーゲン注射できれいに除去してしまい、これを広くマスコミにカミングアウトしたことでした。当時は美容整形を受けるということに対して世間もまだ大きな誤解と偏見を抱いていたため、注射一本でこれだけの効果が得られるということが逆にたいへんな評判を呼んだと記憶します。
外科的手術を伴わずに済むのなら、ということで、当時同様の悩みを抱える人々の間で、一気に美容整形に対する関心が高まったのは言うまでもありません。思えばこれが、プチ整形の夜明けだったのです。これまで美容整形というと、何か「清水の舞台から飛び降りる」ような一大決心を伴うものだったのが、メイク感覚のオシャレの一環といいますか、ある種の健康法の一種として美容整形が見直されるきっかけになったのでした。
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