美容整形のユーザー層に見る変化

コラーゲン注射の大ヒットによって、美容整形医学界全体が「切らない治療」の研究に力を入れ始めました。必要は発明の母といいますが、やってみたらこれまで美容整形で行われてきた治療のうち、かなりの部分がプチ整形で代替可能だったのです。むろん、外科的物理的治療に比べて、プチ整形の場合、生体の自然治癒能力に由来する「効果の長さ」という問題がつきものなのですが、むしろ「切らずに」「いつでも元に戻せ」「肉体的負担も少なく」「料金も安い」プチ整形のメリットの魅力は圧倒的でした。放っておいてもいずれ元通りになってしまうプチ整形は、逆にだからこそ多くの人に受け入れられたのです。

美容整形のユーザー層はプチ整形の登場を機に、明らかに変化しました。それまで美容整形を利用する層は、ほとんどが水商売・芸能関係・セレブであり、一部にワキガ・赤ら顔などに代表される深刻な悩みを抱えた若年層があったわけです。これがプチ整形のブレイクによって一気に拡大し、それこそメイクやオシャレの延長として美容整形は捉え直され、一般主婦・OL・ティーンにまでユーザーが広がったのでした。

美容整形のドクターは、いかにして自然に、手術したことが判らないほどナチュラルな仕上がりを目指すのが常ですが、ティーンのプチ整形利用者層においては、ほとんどオシャレの延長で行うわけですし、むしろどこがどう変わったかを見てほしい、指摘してほしいという逆転現象も生じているようです。こうした利用者の場合は必然的将来的に、美容整形の本格的ユーザーへとシフトしていく傾向にあるようです。もちろんその根底には、今日の美容整形の技術力が「半端でなく」洗練されたものであるという信頼感があるのは言うまでもありません

OLや主婦層の利用者はどうでしょうか。こちらの場合、プチ整形のナチュラリティと手軽さに惹かれユーザーとなっているわけですから、美容整形のドクターたちが目指す「より自然で違和感のない仕上がり」に大いに賛同しているのは当然です。彼女たちの場合も、プチ整形の技術的な高さに感動し、より本格的なヘヴィユーザーへと成長する傾向にあるようです。

こうしたプチ整形のメリットのひとつとして「肉体的負担がほとんど生じない」という点が注目され、美容整形の新たな課題である「アンチエイジング治療」に、プチ整形のノウハウが大いに活用されるようになってきました。プチ整形の最初にブレイクしたコラーゲン注射も、現在はヒアルロン酸注射という、より進化発展した形が主流となっていますが、これがそもそも「しわ解消」というアンチエイジング治療の一種でした。社会の高齢化とともに、新たなユーザーとして高齢者層が美容整形への関心を高めています。

 

美容整形の参考情報  →  http://www.veriteclinic.com/