先のアンチエイジングにしてもそうですが、美容整形の治療メニューは近年ますますそのノウハウを、他の医療分野や科学分野の成果から取り込んできています。すでにおなじみのところでは、内科・歯科・皮膚科・眼科をはじめとする他分野から積極的に知識と技術を吸収し、美容整形の審美的治療コンセプトに昇華させ、運用しているのです。こうした傾向は今後さらに広がりを見せるでしょうし、むしろ一般の外科などにおいて、美容整形に代表される審美的治療が重要な思想として定着しつつあることも注目されます。
美容整形は今後さらに「総合医療分野」としての姿勢を方向づけられる傾向にあります。これは現在の美容整形において中心をなしつつあるアンチエイジング治療が、今後多くの医療分野の中で重要なパートを占めることが予想されるゆえの必然です。単に延命だけを目的とした医療はすでに過去の遺物であり、健康に長寿を保つことが現代医学の最大目的です。そして将来の医療は、人生を美しく過ごすことを新たな目標として掲げることになるでしょう。その中心となるべき技術が美容整形であることは疑いありません。
たとえば歯科の分野においては、早くから審美歯科という概念が定着し、いにしえの痛みとの戦いの時期を経て、仕上がりの快適さ優先という段階に進み、現在の「美しい口元」というスタンスにシフトしてきました。他の医療分野も同様の傾向にあり、これは医学・医療技術全体がようやく、美容整形の高みに追いつきつつあるということの証しなのでしょう。世間一般の医療がついにそこに至った現在、美容整形はすでにさらに高い地点を目指し始めているわけなのです。
現在、美容整形に携わるドクターの多くが、整形外科だけでなく複数の医療分野を修得しています。かつては皮膚科、泌尿器科、産婦人科などがその筆頭にありましたが、近年の傾向としてはこれに内科、歯科、眼科、耳鼻咽喉科、神経科、放射線治療科など、その守備範囲はどんどん拡大しています。美容整形の治療はこうした裏付けを得てさらに詳細・緻密になっているわけですが、あらゆる知識を総動員した「安全性レベルの向上」もまた、見逃せない成果であると言えるでしょう。
美容整形のクリニックに努めるドクターは、単独で複数の専門分野を修得している場合もあるでしょうし、それぞれの専門医をスタッフとして擁しているクリニックもまた多く存在します。美容整形のついでに蓄膿の手術も済ましてしまう、などということが大げさでなく、すでに現実のものとなっているわけです。美容整形の総合医療的発展は時代の要請とはいえ、今後さらに顕著なものとなっていくはずです。
美容整形の参考情報 → ヴェリテクリニック